乃木坂46 生田絵梨花 卒業スピーチ全文

今日は私の乃木坂46最後のステージになります。
アンコールが終われば、ファンの皆さんとはお別れです。
あと2週間ちょっとしたら、いよいよ卒業します。

まずは10年間見守ってく見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございます。
10年続けてこられるとは、加入した当初は思ってもいませんでした。

入った当初、今でこそ私は、楽屋でうるさいとか、テンションが高いとかって言われるんですけど、最初の頃は本当に、メンバーも多分絡みづらいって思っている人いたんじゃないかなぁって思うし、後輩が入ったばかりの頃は、どう接していいかわらかなくて、あまり助けてあげることができなかったんじゃないかなぁなんていう悔いもあります。

でも、最初そんな感じだったのに、今の私はすごい笑ってて、すごいしゃべるのが好きで、乃木坂46が大好きでたまりません。こんな人間に育ててくれたのは、紛れもなく皆さんだと思っています。

この活動は楽しいことばっかりじゃなくて、つらいこともたくさんあったはずだけど、でも今、当たり前にあった日常がなくなるっていうのはすごくすごく寂しいです。

ファンの皆さんが、いつのまにか、私を応援するだけじゃなくて、親みたいに心配してくれたり、一緒に泣いて、笑ってくれたこと。マネージャーさんと時にはぶつかり合いながらもずっとそばで走り続けてきてくれたこと。頼りない先輩だったとは思うけど、でも気づいたら後輩が甘えてくれるようになって、そんな頼りがいある後輩たちに私もたくさん助けてもらいました。

1期生は、私が、無駄絡みをしているときは、すごく迷惑そうな顔をして対応するけど、でも、自分が一番弱っているときはそばにいてくれて、そっと寄り添ってくれました。

こんな温かい人たちに囲まれて、私は10年間、幸せに過ごすことができました。

全部はあげきれないけれども、でも、かかわってくださったすべての皆さまに、感謝を伝えたいです。本当に、10年間、ありがとうございました

秋元康さんからいただいた最後のソロ曲「歳月の轍」を歌いたいと思います。
この曲に、この10年の感謝を込めながら、でも次の道に進むために、しっかりこの曲を歌って、お別れしたいと思います。

今日は弾き語りでお聴きいただきたいと思います。

*

(最後の曲「ダンケシェーン」を歌唱後)

みんなの声が聞きたかったけど、でも、いつかまたきっと、直接聞ける気がする。
また会えるといいなぁ。

乃木坂46に入ってよかったって、心から思っています。皆さん出会ってくれて本当にありがとうございます。そして、これからも乃木坂46をよろしくお願いします。

(深々一礼すると、観客が一斉に「ダンケシェーン」(生田が生まれたドイツの言葉で「ありがとう」)と書かれたメッセージを掲げる)

ありがと~! いつのまに用意してくれたの? ありがとうだよ、こちらこそ。みんな声出せないなか想いを届けてくれてありがとう!

みんなにダンケシェーン!